私自身、優に200回を超す不動産購入の経験がありますが、商品として不動産購入する際にでも、気分が高揚すると言いますか、ハイテンションになります。自宅を購入する際にはもっとそうでした。これは私以外の日本人の方も全般に当てはまるのではないかと思うのです。どうして日本人はそうなんでしょうか?日本人と土地の関係を振り返るとそこにルーツがあるようです。

土地を個人が所有できるようになったのは鎌倉時代からです。そんな800年前の大昔、その当時、土地は戦功を挙げた家人や武士に対しての恩賞として分け与えられていたのです。その後、明治維新で地租改正、第二次大戦後の農地開放政策によって、小作人が土地を所有できるようになり、1950年代に入ると、政府系金融機関が住宅ローンの貸し出しを始めました。この政策によって多くの日本人がマイホームを手に入れることが出来るようになったのですが、その制度が施行されて70年程度とまだ歴史は浅いのです。しかし、自分の土地を手に入れる為に命を懸けていた鎌倉時代からの遺伝子は脈々と継承されてきたのでしょう、その所有願望と国策が調和し、1950年代から不動産価格は上昇していったのです。そう、バブルの崩壊までは。

バブル崩壊までは地価は下がりませんでしたから、中古マンションを購入し、それを買い替えて中古戸建、それを買い替えて新築戸建と、階段を上ることが出来たのです。しかし、バブル崩壊で所有不動産を売りたくても売れず多額のローンを払い続けなければならない人がたくさん出てきました。崩壊前に世情に煽られ、多くの人が家を手に入れようとしたのには、やはり日本人の遺伝子に潜む土地への所有願望が関係するように思えるのです。今、読んで頂いている皆さまの遺伝子も多少うずき出しているのかもしれませんが、その様な遺伝子を持っていることを知った上で、一度冷静になるべきなのです。

このコラムでは、読んで頂いた方一人一人が「理想の住宅」を手に入れて頂けるよう、今まで業界歴21年間で培ってきた経験や、沢山の書籍から学んだ様々な知識を投稿していこうと思っております。そんな色んな事柄をガサッと省略して「理想の住宅を手にれる方法」をお伝えしてもいいのですが、家より高価なモノは、なかなかありませんし、”家を買う事” が、皆さまの人生の一大イベントであるというのは今も昔も変わりません。それだけに、特別な思いをもってしまい、冷静な判断を失ってしまうのです。それが”住宅を手に入れる”ということなのです。ですから、今後何回かに分けて、家を買うぞ!と本気で決心する前に考えてほしいことに触れてまいりたいと思います。

次回 「持ち家の魅力って何ですか?」 に続きます。


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